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御手洗菜美子「細菌の“個性”とパーシスター」

執筆者の写真: cheironinitiativecheironinitiative

名前:御手洗菜美子

所属:コペンハーゲン大学ニールスボーア研究所

トピック:細菌の”個性”とパーシスター


近年、抗菌薬耐性菌の出現が問題になっており、WHOでも世界的に健康や食の安全性を脅かす脅威の一つとして挙げられている。通常話題になる抗菌薬耐性菌は、何らかの薬剤耐性をもたらす遺伝子を獲得した変異株である。ところが、薬剤耐性のない菌株を培養しても、ごく少数の細胞が致死性の抗菌薬下でも長期生き残るというパーシスター(持続生残細菌)現象がしばしば観測される。遺伝的には薬剤耐性のない細胞と同じなのに、なぜパーシスターは生き残れるのだろうか。パーシスター現象の具体的な分子メカニズムには緒説あるが、この現象が示唆するのは、細胞の状態は均一ではなく大きな揺らぎがあり、その揺らぎが高ストレス環境下での細胞の生死を分けるということである。本講演では、パーシスター現象を通じて細胞状態の揺らぎが何を生物にもたらすかを考えたい。





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