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富井健太郎「大量配列データから読み解く生物学」

執筆者の写真: cheironinitiativecheironinitiative

更新日:2021年6月27日

名前:富井健太郎

所属:産業技術総合研究所/ 東京大学 新領域創成科学研究科

トピック:大量配列データから読み解く生物学


計算生物学は、実験事実に基づく何らかのモデルを設定し、それらを利用して、生物学的知識の獲得や解釈に挑める分野である。 生体分子の配列・構造・機能に関する情報の蓄積が進み、豊富な計算資源が利用可能となりつつある今、計算生物学は更なる発展の 可能性を秘めている。われわれのグループでは、大量に蓄積されている核酸やアミノ酸配列データからの様々な情報抽出に取り組 んでいる。生体内で、核酸やアミノ酸配列は情報の担い手であるとともに、分子としての実体を伴い、機能を発現する。そこでは、配 列に書き込まれた構造情報が重要な意味を持つ。そのためわれわれは、大量のアミノ酸配列情報を利用したタンパク質の立体構造 推定法を開発するとともに、開発手法を含め様々な構造推定法を、実験研究者とのコラボレーションなどで応用してきた。ここでは、 核酸やアミノ酸配列情報からの構造推定法の骨子を紹介するとともに、それらを利用した発見がもたらす新たな光景について紹介する。






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